動脈硬化とは
動脈硬化とは、血管が硬くなって柔軟性が失われている状態です。これにより、血液が送り出される圧力によるダメージを受けやすくなります。動脈硬化は中高年になってから起こるものだと思われている方も多いですが、若年のうちから少しずつ進行していると言われています。
動脈硬化は、自覚症状がほとんどないまま進行するため、ある日突然、血管が詰まりが起こり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが急に高まることがあります。当院では、足の血管の詰まりを検査するためのABI、心臓からの拍動が伝わる速度から動脈硬化を調べるPWVという検査が可能です。
動脈硬化の原因
動脈硬化は高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病によって進行します。特に脂質異常症と高血圧症は相互に影響し合い、発症リスクを高めます。また、肥満(特に内臓脂肪型肥満)、喫煙や飲酒の習慣、ストレス、加齢なども発症の原因となります。
動脈硬化の治療
動脈硬化の治療では、まずは食事療法と運動療法を行います。食事療法では過剰なエネルギー摂取を控える、バランスの取れた食事をとる、アルコール摂取量の制限などを医師の指導のもと行います。また運動療法では、無理のない範囲での有酸素運動によるカロリーの消費や脂肪の燃焼、筋力トレーニングによる基礎代謝の向上を目指します。
食事療法、運動療法を継続してもコレステロールや血圧の改善がみられない場合には、薬物療法による治療を行います。